とれびき大将

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zoom RSS 『おくりびと』

<<   作成日時 : 2008/09/25 00:02   >>

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いい映画だが、館内はご年配が多かった。
鑑賞したのは、もう、幾日も前の話である。


白装束をすっと広げる納棺師が、銀幕に写し出されれば、
そこはかとなく、己の逝く先を想像し、安心させてくれる。

逆に、納棺の様子を見守る家族が、大きく写されると、はっとしてしまい、
私はまだ見送るべき人であるのだと、自覚させられ、この小さな瞳から涙があふれ出る。

まだ、私にはやらねばならぬべき務めがあるのだ。


ずっしりと、厳粛に、この胸を打つ儀式。
誰もが経験せねばならぬ、このせつなさ。
でも、どこか非現実的な、かけ離れた空間だと思いたい気持ち。


混同。。。



小山薫堂・脚本。

彼の脚本であることが、私を暗闇の映画館に2時間半弱居留めさせ、
何度も聞いた彼のラジオ番組から流れる声を思い出させる。


静かな、そしてゆるぎない薫堂感性を、胸で受け、満足を得る。
隣では、40数年ぶりに銀幕と対面する母を置き。


今、私は絹で触れられても、傷つく。
イガイガで荒々しいむき出しの心。

残念ながら、そんな時なのである。
まぁ、そんな時もあって当たり前。
感性だけで生き抜くには、どんなに腹をきめたつもりでも、
時折、こんなパラレルに陥る。


しかし、いつか、正絹の美しく控え目な光沢がしっくりくる日までには、
何らかの答えを現世で導き出すだろう。
気長にいこう、そしてそれまでは、決して現実の流れから目をそらすまい。


まだ、おくられては、生き抜いてきた意味がない。
握りしめたハンカチをさらに強く握りしめ、ひっそりと呟く。


『おくりびと』


単純に、死を意識するという意味ではなく、
心構えに焦点を置き、見つめると、深々と心に響く一秀作、である。










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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
何か起こりましたか・・・?まるで生きる時間を宣告された人みたいです・・・・。肩の力をぬいて下ださい!どうぞ強がらないで下さい。所詮、人間は人間!!犬や猫、馬達の様に清く美しくは生きられないのだから。。
          
サイレンス
2008/09/25 12:25
サイレンスさん、
あっ・・・、いえいえ何もないので、単純に映画の感想を自分なりに叙事的に書いてみただけなんですっ・汗。
とれびきまま
2008/09/26 05:08

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